間違っていませんか?辛い相手に何を聞く?

こんにちは、梶原しげこです。
 
 

今日、私のセミナーに参加してくださった
Aさんとお話しました。
Aさんは心療内科でカウンセラーをして、
様々な病気の方のカウンセリングを
しています。
 
 

ある重いうつの患者さんとの会話を
少し教えてくれました。
落ち込んでとても辛そうな患者さん。
 
 
辛い話を聞く中で、

Aさん
「その中で少しでも
できることはありますか?」
患者さん
「音楽が好きですが、
最近は聞いていません。」
Aさん
「どんな音楽が好きなのですか?」
 
 

 
そうすると
今までどんよりして、
目を開けることも
難しいような患者さんが
自分の好きな音楽の話、
自分の好きなテレビ番組の話を
あれこれとしてくれて、
みるみるうちに表情が生き生きと
変わっていったとのことです。
 
 
Aさんはその変化が不思議な感じがして、
とてもうれしい気持ちになったと
私に話してくれました。
 
 
何が起こったのでしょう?
実は辛く落ち込んで、
辛いことしか話せないように
見える患者さんの奥深くにも
本当は自分の喜び、楽しみがあり、
それを心に留めておく力、
思い出せる力があるということなのです。
 
 

そしてそれにAさんが触れて、
引き出したということなのです。
 
 
そうなんです。
今どれほど苦しみの中にあっても、
そこに存在し、生きている限り、
その人の奥には生きることにつながる力が
絶対あるのです。
 
 

それを引き出したのが、
「その中で少しでもできることは
ありますか?」
という質問です。
 
 
質問されて初めて患者さんは考え始め、
自分の喜び、楽しみがあるということを
思い出し、それを話すことで
元気がでてきたということなのです。
 
 

反対に対話が落ち込みや
辛い気持ちだけのことに
終始していたらどうなったのでしょう?
きっと患者さんに好きな音楽や
テレビ番組があることに気づかず、
その喜びは胸の奥にしまわれたままだった
のではないでしょうか。
何を思い出し、何をすれば元気になるのかも、
気づかれないままだったかもしれません。

 
 
Aさんが参加されたセミナーは、
ソリューション・フォーカスト・アプローチの
入門セミナーです。
 
 
「入門」ですよ!!
 
 

 

人の何に目を向けて支援を行うのか、
またその人の力を引き出すのに
どんな質問をすればいいのかを
ほんの少しだけ一緒に
ワークしただけなのです。
 
 

それですぐに素敵な質問が
できるAさんってすごい!!
 
 

と同時に、
人の長所に、人の喜びに、人の力に目を向け、
引き出すことの大切さを改めて感じました。
 
 

そんなマインドと技術を持った支援者が
もっと増えたらきっと多くの人が
楽になるのではと考えています。
 
 

Aさんは更に学びたいということで、
ソリューション・フォーカスト・アプローチを
12か月間しっかり実践しながら学ぶ実践講座に
参加してくれることになりました。
 
 

人の力を信じ、
共に喜びを見出していく対人援助を
したいと考えているあなた。
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